福島章「犯罪心理学入門」を読みました。

福島章といえば、大きな犯罪とかあったりするとよくTVでコメントしているあの人です。
TVのコメントではちょっとこじつけなんじゃないかってことがあったりしますが
この本はまともだと思いました。
理論だけではなく事例を挙げて説明してくれているので面白く読めます。
また、この犯罪の事例を「面白く読める」というのは「一般の人々の中にも自己処罰欲求
があって、その欲求を自分とは縁もゆかりもない犯罪者や処刑者に投影し、無意識の
同一化をとおして代理満足を求めているから」というような話にもへぇ〜って感じです。
精神病質をいろいろな類型に分けて説明してあるのですが、多くの人がどの性質かに
当てはまりそうですね。なにをもって精神病質と判断するのか。
ただ、犯罪を犯しやすい人は異なった性質を複数持っているらしいですが。
原始時代にカニバリズムやエディプスコンプレックスのような体験を人類はしたのではないか
という説に興味を持ったので、いつかそういう本を読んでみよっと。