ニュースが少ないから読書感想文でも書こう

「洗脳原論」を読みました。
洗脳する側ではなく洗脳を解く側の話。
著者は実際に脱洗脳に関わったことのある人物。
著者はこの脱洗脳のことを「デプログラミング」と呼ぶ。
その名称は、脱洗脳というのは計算機や心のプログラムを解析する作業に似ていることに由来する。
以下、面白かった部分。
・変性意識状態
感覚が一切遮断された空間に長時間いたとき、意識が変形して、夢を見たり酩酊したような感覚に陥る意識状態のこと。洗脳されやすい状態。ヨーガでも起きる。
ホメオスタシス仮説
仮想的な世界に臨場感を感じ、それが生体レベルにも影響を与えること。小説や映画で涙を流してしまうことも(架空の出来事で実際に生体が反応している)このことで説明できるらしい。
オウム信者とのやり取り
第4章でオウム幹部U正悟師のデプログラミングの話が結構詳しく書かれてて面白い。
・日本に対する失望
メディアによって占いやオカルトなどが蔓延している日本の現状に対する失望。つまり「もしかしたらありえるかもしれない」と考える人間が増え、そういう人間は洗脳されやすい。それに対し「仏教などの日本の宗教教団の怠慢だ」という批判も面白い。
   
苫米地英人」でググってみると、結構アレな話もあったりしますね。
脱洗脳したオウムシスターズ長女と結婚記者会見を開いていて、その相手が結構美人らしく、洗脳的手法を使ったのではないか?みたいな。
他にもホメオスタシス同調とかいうのを用いて殺人犯と同調しプロファイリング。とか。
頭が凄く良いのは確かみたいですが、どうにも胡散臭さもつきまとう。
この本を読むのも一歩引いた感じで読むのがいいかも。