ドストエフスキーの「罪と罰」を読みました。

あんまり面白くなかったです。
全部で約1000ページあったのですが、前半3分の1ぐらいまでが特に読むの大変でした。
何故面白いと思えなかったのか考えてみると、
登場人物が多いし名前も覚えにくいということ(同一人物でも呼び方が変わります)、
私の頭が悪く、表現が理解しきれなかったのではということ、
この作品の根底にキリスト教思想があるということ(私は宗教が嫌いですから)、
が挙げられるかもしれません。
主人公ラスコーリニコフは「人間は凡人と非凡人の2種類に分けることができ、少数の非凡人は無数の善行を行うためであれば小さな罪は許される、踏み越える権利がある。」という理論をもとに、皆から嫌われている高利貸の老婆を殺します。老婆の持っている財産を有効利用すればいいと考えたわけです。
しかし、彼は財産は奪えなかった。葛藤します。そして、葛藤していること自体、自分は非凡人ではない、天才ではない、選ばれた人間ではないということを自覚します。だから罪を告白します。
彼は最後から10ページ目ぐらいまで自分の思想は間違っていないと思っています。しかし、最後の最後、愛によって復活する。というお話です。
あっ、面白くなかった理由が分かった。
俺がナポレオンだからだ。